抗NMDA受容体抗体脳炎 - Wikipedia
抗NMDA受容体抗体脳炎(こう - じゅようたいこうたいのうえん、 英: Anti-NMDA receptor encephalitis)とは、 脳の興奮性 神経伝達物質である グルタミン酸の受容体、 NMDA型グルタミン酸受容体に 自己抗体ができることによる急性型の 脳炎である。致死的な疾患である一方、治療により高率での回復も見込める疾患である。 卵巣の 奇形腫などに関連して発生する 腫瘍随伴症候群と考えられているが、腫瘍を随伴しない疾患も多数存在している。 2007年 1月 ペンシルバニア大学のDalmau教授らによって提唱された。ある日から突然、鏡を見て不気味に笑うなどの精神症状を示しだし、その後、数か月にわたり昏睡し、軽快することが自然転機でもあるため、過去に 悪魔憑きとされたものがこの疾患であった可能性が指摘されており、映画「 エクソシスト」の原作モデルになった少年の臨床像は抗NMDA受容体抗体脳炎の症状そのものと指摘されている。また、興奮、幻覚、妄想などいわゆる統合失調症様症状が急速に出現するのが本疾患の特徴であるため、 統合失調症 との鑑別も重要である。
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